INSTA360 ONE RからONE X2に乗り換え
INSTA360 ONE Rダイビング中に破損
INSTA360 ONE Rが昨年の夏に沖縄のダイビング中に破損し、2か月かけてメーカーに送って返送されてきたONE Rを使用していたのですが、SDカードが海水で壊れており、撮影ができていないという事態に。本体は正常に動作していたのですが、そもそもの使い勝手が悪かったため、新しく出たX2に乗り換えることに決めました。
INSTA360 ONE Rは1年前に登場した初の分離型360度カメラでした。このカメラの欠点は、水深5mまで潜水とありましたが、構造を見て、届いた時点から怪しいことは理解していました。
INSTA360 ONE R 問題は合体構造
レンズと本体、バッテリーが切り離せる構造は面白く画期的だが、強度や信用性を考えると、不安要素が大きすぎます。せっかく撮影しに行っていても、撮影ファイルがきちんと作成できていなければ、まったく価値がありません。
合体構造である以上、接続部がたくさん必要で、接触不良や水防シール部がたくさん存在することになります。リスクは少なくするのがセオリー(定石)なんです。
しかしながら、水深5mで水没した信頼性は、ゴープロに比べても見劣りする信頼性でしかありませんでした。360度カメラはINSTA360、アクションカメラはGOPRO!この選択肢がベストであると結論付けられます。
INSTA360 ONE Rには、専用の防水ハウジングが存在します。
INSTA360 ONE Rには、専用の防水ハウジングが存在しますが、これがまた曲者で、専用のバッテリーが必要で縦型に変更しなければなりません。またバッテリーを専用で購入する必要があります。これならカメラ2台用途別に買ったほうが、良いのでは?そんな感じにさせてくれますね。陸上用と、陸上+潜水用の2台あれば必要十分かなぁ?
この点を考えるとINSTA360 ONE X2が1台あったほうが良いと思いました。ツインモデルで4Kレンズもありますが、INSTA360で撮影する不便さを考えると、GOPROのほうが軍配が上がるためです。中途半端なんですよね。考え方としてはGOPRO MAXのほうが1台2役としては撮影面においては良いと思います。
GOPROMAXはソフトウエア(撮影後の処理)面において、INSTA360に遅れがあるようで、使いにくくストレスがたまるようです。
古い360度カメラですがINSTA360 ONEが使いやすくて秀でています。
INSTA360 ONE X2使用テスト
INSTA360 ONE X2到着して2日目で思ったことですが、
重い!
INSTA360ONEX2の重量はバッテリー、SDカード込みの使用状態で151gです。
INSTA360ONEでは87gです。
約2倍の重量!これだけの重量差は撮影時の撮影方法によっては、大きな問題となってきます。伸びる棒などで使った場合に、長い棒ほど重く感じ、棒を水平に持った場合は重力が大きく影響し、持ち手がつらくなる点です。
下の写真の場合は、手で持っているところが重心に当たります。仮に端っこで持った場合、とても重く感じます。
画質が改善されている
特に空の青を見ていただくとわかりやすい。以下は5.7K30fpsの動画からのキャプチャ
天気の良い日でF900XR走行中
大津SAからの展望
夜間の動画切り出しではさすがにノイズがひどく感じるが、標準5.7K30フレームであることも原因かもしれない。時速60kmぐらいかな。HDRの場合フレームレートが25フレームまで落ちる。おそらくファイル容量を削減するために致し方ないのだろう。
HDRは複数枚の露出撮影データを重ね合わせる技術なので、データ圧縮なども考えると画質は劣化しそう。確かINSTA360のHDRは夜間に弱いノイズが出るとありました。まぁ標準モードでもそこそそきれいなので360度カメラとしてはきれいなほうではないでしょうか。一昔前の安価な1080pカメラの夜間映像レベルです。スマホなどの閲覧には十分すぎるほどきれいです。
以下は夜間スチル撮影。明るい部分ほど鮮明になっているほか、白つぶれも少ないように感じる。暗い部分もブラックアウトしていない。
写真を拡大してみた。カメラから被写体の近い部分まで約1メートルほど。文字などはそこそこ読めます。これが360度で同様の品質を持っているということなので、驚きですね。
写真は「色彩鮮やか」非適用
彩度が最適化されている
写真書き出し時にも彩度を自動で高める処理が可能だが、標準でも色の調子は鮮やかになっており、より自然に感じる。実際インスタのイイネ数は1.5倍に向上している。
画像処理は静止画のみ対応。
新名神高速道路走行中
タッチ操作は慣れが必要
タッチ操作は上々とはいかない。まるでiPhone12proからiPhone4に戻ったような精度の悪さと、誤タップが相次ぐ。せめて丸型液晶ではなく、INSTA360 ONE Rぐらいの四角型液晶でよかった。しかし360度撮影で凸ボタンとか、映り込みの問題など考えると、ボタンを増やすよりもタッチメニューでバージョンアップも可能な、これでよいのかもしれない。遠視、老眼の人にはきついかも
基本、撮影モードの切り替えに使うので、5.7K30フレームでいつも動画撮影のみ使用する場合は、電源ボタン→撮影ボタン→撮影状態確認→液晶パワーOFF
といった形で使うため、タッチ操作はほぼ行わない。
ボタン操作は電源ボタン2秒長押し、撮影ボタン短押しのみ。きわめてシンプルでバイクの夏グローブをはめていても、走行中操作はできた。
音質が改善
これは良い仕上がりだ。音質は風切り音対策が万全だ。前作のONERが酷評だっただけに、大幅なチューニングを行ったのだろう。
バイクが速度を上げていくと40km/h付近から音に変化がある。やや音声が小さくなるが、きちんと中高音のエンジン音が聞こえてくる。残念なのは低音が全くカットされてしまったいる。
もしエンジン音をきれいに拾いたい場合は、別途マイクで、風切り音対策を施しながらも収録する必要がある。あとで映像と合わせるとよいでしょう。
INSTA360ONEX2の端子からマイク位置を変更することも可能だが、棒撮りなどの場合、マイクケーブルが映り込む可能性があり、USBC端子カバーも開講しなければならないため、あまりお勧めできない。
しかし、これだけ風を受けながらも(約50km/hで走行)しっかりと車両からの音声を拾えていることは素晴らしい評価だ。
スマートフォンアプリ編集が楽しい
高度な特殊編集を数分でこなしてくれる。360度カメラ普及を後押しする後編集の楽しさに触れることになる。WINDOWSではできない、スマホアプリならではの発展形といえる。
その代わり、書き出しの解像度は低い。高解像度はPCでなければ書き出すことができない。
また、映像データが大きいため、スマートフォンの記録容量を大幅に奪う。映像はスマートフォンに取り込むか、WIFIでカメラの映像を編集に使うこともできるが、いったんスマホに映像を取り込んだほうが動きは速そうだ。映像の書き出し後は、定期的に取り込んだ映像は消したほうが、容量圧迫にならずに済むだろう。
そのあたりがわずかに手間なのと、もたつく点が、ややストレスではあります。
仕上がりの結果が、楽しいから、我慢できる点でもあります。今後のスピードアップ技術に期待。
起動は早い
約2秒あれば、撮影が開始できる。ストレスは少ない。
アクションカムモード
液晶パネルで画角を見る必要は基本ないのだが、今回から150°の撮影モードが搭載されており、その画角チェックやモードの確認は必要だ。
このカメラを360°撮影以外で使う用途はない。それならGoProを使ったほうが遥かに優れているから。通常のアクションカム性能はGoProのほうが一歩上だ。GoProMAXのHIROモード(通常のアクションカムのような画角固定撮影)を意識してか、150°のモードで撮影した場合、mp4で書き出されるため、後の加工が楽な点がある。
カメラ固定で画角をあらかじめ決定している場合は、このモードで撮影すると、通常のアクションカムと同じ使い勝手で撮れるという感じ。モードは割と手早く変更可能だ。
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