2024年6月28日、大阪・関西万博の会場で特別なイベント「大曲花火<春の章>」が開催されました。日本最高峰の花火師たちが織りなす光の芸術を一目見ようと、会場は万博史上最高とも言えるほどの熱気に包まれました。今回は、その感動的な花火と、現場で直面したリアルな混雑状況をレポートします。
到着してすぐ直面した「ひどいゴミ具合」
この日の万博は、まさに「お祭り」。しかし、その熱気は尋常ではない混雑を生み出していました。動画の冒頭から、エスカレーターや通路は人で埋め尽くされ、ナレーターが「ひどいゴミ具合ですね」とこぼすほどの状況。身動きを取るのも一苦労で、イベントへの期待感と共に、これから始まる長い一日への覚悟を決めさせられる光景でした。




1時間待ち…万博のバリアフリーが直面する現実
特に印象的だったのが、高齢者や歩行に不安がある方向けのサポート体制です。万博では車椅子や歩行器(シルバーカー)を無料で借りることができますが、この日は希望者が殺到。
スタッフの方に話を聞くと、なんと**「車椅子は40組待ち、歩行器は10組待ち」**という驚きの状況。花火大会があるため、普段よりも利用者が非常に多く、返却が追いつかないとのことでした。
実際に歩行器を借りるまで、待合室で待つこと約1時間。ようやく借りることができましたが、これは万博のアクセシビリティにおける大きな課題を浮き彫りにしています。特別なイベント開催日には、十分な数の備品を用意するか、事前予約制を導入するなどの対策が急務だと感じました。
人、人、人…休憩場所もままならない会場内
会場内はどこもかしこも大混雑。特にアメリカ館やフランス館といった人気パビリオンの前は、前に進むことすら難しい状態でした。ナレーターが「信じられない人人人」「休憩する場所がない」と語るように、ベンチや空きスペースはすべて埋まり、多くの人が立ち往生していました。
そんな中、少しの安らぎを求めて「コモンズA」へ。ブルンジ共和国のパビリオンでは、特産のコーヒーが販売されており、ホッと一息つくことができました。








感動のフィナーレ!大曲花火とドローンショー
そして、いよいよメインイベントの時間がやってきました。いのちの未来の広場には、地面が見えなくなるほど多くの観客が座り込み、今か今かと空を見上げています。
日が暮れると、ついに花火が打ち上がりました。さすがは大曲の花火師たち。芸術的な構成と圧倒的な迫力で、観客を魅了します。特にクライマックスの連発は、会場全体からどよめきと歓声が上がるほどの美しさでした。
花火の後には、無数のドローンが夜空を舞う「ドローンショー」も行われ、「One World, One Planet.」の文字を描き出し、万博のテーマを幻想的に表現。この感動的な光景は、一日の疲れを忘れさせてくれる素晴らしいものでした。















まとめ:素晴らしい体験と大きな課題
大曲花火は、間違いなく万博でしか味わえない最高のエンターテインメントでした。しかしその一方で、この日の尋常ではない混雑は、交通機関の麻痺やアクセシビリティの問題など、万博が抱える運営上の課題を露呈させました。
特に、花火が終わった後の大屋根リングの上では、混雑緩和のために人々が長時間待機させられるなど、安全確保のための規制が敷かれていました。
これから万博を訪れる方、特に大規模なイベントが開催される日に来場を予定している方は、以下の点を心に留めておくと良いでしょう。
- 移動や各種手続きには、通常時の倍以上の時間がかかることを覚悟する。
- 車椅子や歩行器のレンタルは、非常に待つ可能性があることを念頭に置く。
- 休憩場所の確保は困難。体力に自信のない方は無理のない計画を。
素晴らしい体験と、改善すべき課題。その両方を肌で感じた、非常に濃密な一日でした。今後の万博が、より多くの人にとって快適で安全な場所になることを心から願っています。





























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