RTX5090のバックボードが熱いので、GPUバックプレートラジエーターをつけようと思います。 アルミ製でファン付き、銅製のフィンのみがあります。 どれが効果的だろうか?
目次
RTX5090バックプレートの冷却強化:素材とファンの選択肢
RTX5090のバックプレートが高温になる場合、追加のラジエーターやヒートシンクを装着するのは有効な対策です。ご質問の「アルミ製でファン付き」と「銅製フィンのみ」のどちらが効果的かについて、素材の熱伝導率や冷却方式の違いから解説します。



素材による放熱性能の違い
- 銅製フィン
銅は熱伝導率が非常に高く、純アルミやアルミ合金を大きく上回ります。放熱効果を最優先する場合は銅製フィンが最も優れています。 「銅フィンの熱伝導率(=放熱効果)は純アルミをも大きく上回ります。」 - アルミ製(アルミ合金含む)
アルミは軽量で加工しやすい利点がありますが、熱伝導率は銅に劣ります。特に安価なアルミ合金の場合、さらに放熱性能は下がります。
ただし、純度の高いアルミ(#1050や#1070)であれば、放熱性能は比較的良好です。
ファンの有無による冷却効果
- ファン付きアルミ製
アルミ単体の放熱性能は銅に劣るものの、ファンで強制的にエアフローを与えることで冷却効率を大きく向上させることができます。ファンによる強制空冷は、ヒートシンクやフィンの素材の差をある程度補う効果があります3。 - 銅製フィンのみ(ファンなし)
自然放熱のみで冷やす場合、銅の高い熱伝導率が最大限活かされますが、エアフローが十分でないと熱がこもりやすくなります。ケース内のエアフローが強い環境であれば効果的ですが、そうでない場合は放熱が頭打ちになることもあります。
実際の選択基準
選択肢 | 放熱性能 | 重量 | 静音性 | メンテ性 | コスト |
---|---|---|---|---|---|
アルミ製+ファン | 中~高 | 軽い | ファン音あり | ファンの掃除必要 | 中 |
銅製フィンのみ | 高 | 重い | 静か | ほぼ不要 | 高 |
- 冷却効果を最優先:銅製フィン+ファンが理想ですが、市販品では少ないため、次点でファン付きアルミ製が現実的かつ効果的です。
- 静音を重視:ファン無しの銅製フィン。ただしケース内のエアフローが十分であることが前提です。
- バランス型:ファン付きアルミ製。ファンによる強制冷却で放熱性能が大きく向上します。
まとめ
- 最も冷やしたい場合:ファン付きの銅製フィンが理想ですが、現実的には「ファン付きアルミ製」が効果的かつ入手しやすい選択です。
- 静音性や重量重視:銅製フィンのみ。ただしケース内エアフローが重要。
- コストやメンテ性重視:アルミ製+ファンがバランス良し。
RTX5090クラスのハイエンドGPUは発熱量も大きいため、ファン付きの冷却ソリューションを選ぶと確実に温度を下げやすくなります。銅製フィンは素材としては優秀ですが、ファンによる強制空冷の有無が最終的な冷却性能に大きく影響します。

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