【実録】3Dプリンターの匂いで体調不良?FDM方式の「隠れた健康リスク」と職人が実践する3つの対策
こんにちは!大阪のモノづくり職人、クールスマイルです。
最近、一気に冷え込んできましたね。冬になると、家の中で3Dプリンターをガンガン回している方も多いのではないでしょうか?でも、印刷中にふと「あの独特な匂い」が気になったことはありませんか?
PLAの甘い香りや、ABSのちょっとツンとする匂い。モノづくり好きにはたまらない(?)香りですが、実は印刷後に頭がボーッとして「これ、ヤバいかも?」と思うことが、僕にもありました。
実は、FDM方式の3Dプリンターがフィラメントを溶かす過程で、**超微細粒子(UFP)や揮発性有機化合物(VOC)**が大量に発生しているんです。これがアレルギー体質の人には天敵!僕も一時期、謎の鼻水に悩まされましたが、原因はプリンターでした。
今日は、そんな「隠れた健康リスク」をサクッとまとめつつ、安全に楽しむコツを職人目線でお届けします!
1. 原因はフィラメントの「熱々蒸気」!?排出物質のメカニズム
FDMプリンターは、フィラメントを200℃前後で溶かして積み重ねるため、どうしても煙やガスが発生します。主な「犯人」をまとめてみました。
| フィラメント | 主な排出物質 | リスクのポイント |
| ABS | スチレン、ホルムアルデヒド、ベンゼン | 発がん性リスク。肺の細胞へのダメージが大きく、長時間は危険。 |
| PLA | アセトアルデヒド、ラクトイド | 比較的マイルドだが、微細粒子がアレルギーを誘発。金属入りは要注意。 |
| ナイロン/ASA | カプロラクタム、シクロヘキサノン | 皮膚や目の刺激。慢性化すると心臓系への影響も。 |
| その他(HIPS等) | 芳香族化合物、アルデヒド | 高温印刷で排出量 |
これらの微細粒子(UFP)は肺の奥まで染み込んで炎症を起こし、VOCは鼻や喉を刺激します。厚生労働省の基準値(400μg/m³)を軽く超え、僕の部屋では7000ppb超えを記録したことも…!換気、本当に大事です。
2. 症状は「急にくる」から油断禁物!
「ただの疲れかな?」と思っているその症状、実はプリンターのせいかもしれません。
急性症状(すぐに出るヤツ)
- 目・鼻・喉のチクチク、涙目やくしゃみの連発
- 頭痛、めまい、吐き気
- 咳や息切れ、喘息発作
慢性症状(じわじわくるヤツ)
- 皮膚の発疹やかゆみ(触ったフィラメントの成分かも?)
- 肺機能低下や、子供への影響
PLA派の僕でも粒子アレルギーが出たので、「PLAだから安全」と過信するのは禁物です!
3. 予防策はこれだけ!リスクを80%激減させるコツ
心配しなくても大丈夫!しっかり対策すればリスクは大幅に下げられます。僕のワークスペースで実践している鉄板メニューを紹介します。
① 換気が最強の武器!
窓全開+換気扇が基本。印刷中はできるだけ部屋を離れ、外でコーヒーでも飲んでリラックスしましょう。
② エンクロージャー(囲い)の導入
プリンターを箱に閉じ込めることで、汚染物質の拡散を防ぎます(Bambu Lab P1Sのような密閉型が理想)。
③ フィルターの活用
HEPAフィルターや活性炭フィルターを使えば、粒子もガスも大幅にカット。1000ppb以上のVOCを低減できる効果があります。
対策レベル別まとめ
| レベル | 効果 | おすすめツール |
| ハイ | VOC 80%カット | エンクロージャー+活性炭+換気コンボ |
| ミドル | 症状ほぼゼロ | 防塵マスク+空気清浄機 |
| ロー | 基本防衛 | PLAフィラメント+窓開け換気 |
まとめ:安全第一で、最高のモノづくりを!
3Dプリントのアレルギーリスク、意外と身近ですよね。でも、「換気」と「囲い」さえ意識すれば、クリエイティブな時間は守れます!
初心者さんはまずはPLAから。もし体調に違和感が出たら、すぐにお医者さんへ相談してくださいね。僕みたいに「モノづくりロス」にならないよう、みんなで安全に楽しんでいきましょう。
あなたのアレルギー体験や対策があれば、ぜひコメントで教えてください!
#3Dプリント #アレルギー対策 #モノづくり #DIY #職人の知恵


コメント