先日、「【プロ並み】お部屋で高圧洗浄!ルームエアコン掃除をリアルタイム公開!完璧な養生とアルカリ洗浄の全手順」という動画を制作しました。
「家庭でエアコンを徹底的に掃除したいけど、高圧洗浄機を部屋で使うのは怖い…」「プロが使う洗剤ってどんなもの?」という疑問をすべて解消するべく、準備から洗浄、後片付けまで、リアルタイムで全工程を公開しています。
この記事では、動画で公開した「プロ並みのエアコン掃除」のポイントと手順を詳しくレポートします!
1. 掃除前の準備と状態確認:異臭はカビのシグナル
動画で掃除しているのは、なんと10年以上前の古い機種。1年ほど掃除を怠っていたため、内部はカビがびっしりと生え、運転すると不快な臭いがする状態でした。
エアコンから酸っぱいような、埃っぽいような異臭がする場合、それは内部の熱交換器(フィン)や送風ファンにカビや雑菌が繁殖しているシグナルです。
⚠️ 最重要ポイント:必ず電源を抜く!
感電やショートを防ぐため、作業前には必ずコンセントを抜くか、ブレーカーを落として電源を遮断しましょう。その後、トップカバーやフィルター、さらに奥の前面筐体カバーを取り外します。
2. 水濡れを完全に防ぐ「完璧な養生術」
高圧洗浄機を部屋で使う際に最も重要なのが「養生(マスキング)」です。
1. 電子部品の保護
まず、水に濡れてはいけない電子基板やセンサー部分を、ビニール袋やマスキングテープを使って完全に覆い隠します。ここは特に丁寧に、水滴一滴たりとも入らないように細心の注意を払います。
2. エアコン洗浄カバーの装着
次に、専用のエアコン洗浄カバー(エアコンの周りにつけて汚水を受け止める袋)を本体に装着します。このカバーは水を下部のバケツや排水口に導く役割を果たします。
古い機種だとカバーがうまく引っかからない場合もありますが、動画内ではL字のアルミ棒を差し込むなどの工夫をして、水が漏れないように固定しました。
3. プロ仕様の洗剤でカビを徹底除去
今回の洗浄では、通常の洗剤では落ちないほどの頑固なカビと汚れに直面しました。
🧪 強力な二液式洗剤の投入
途中、洗浄力が弱いと判断し、アルカリ性の強力洗剤と中和剤をセットで使用する「二液式」に切り替えました。
- アルカリ洗剤の噴射: 高圧洗浄機やハンドスプレーで強力なアルカリ洗剤を噴射します。この洗剤は非常に強力で、汚れと反応して熱を持ち、**「シュー」**という音を立てながらカビや汚れを溶かしていく様子が確認できます。
- 浸透・放置: しばらく時間を置き、洗剤を汚れの奥深くまで浸透させます。この時の汚水の流れは、茶色や黒、緑が混じった強烈な色をしており、汚れのひどさを物語っています。
- 中和剤の噴射: アルカリ洗剤をそのまま放置するとアルミフィンを傷めてしまうため、洗い流す前に必ず中和剤を噴射して酸性とアルカリ性を中和させます。
4. 高圧洗浄機による最終リンス
中和作業後、高圧洗浄機で大量の水を噴射し、洗剤の成分と溶け出した汚れをすべて洗い流します。この工程で、エアコン内部の奥深くまで水を届け、汚れを残さず排出させます。
排出された汚水は、衝撃的な濃さ。この水が部屋の中に排出されずに済んだのは、完璧な養生のおかげです。

5. 仕上げと乾燥:カビ再発を防ぐために
すべての洗浄が終わったら、養生を外し、外した部品を元通りに戻します。
💡 故障の原因を防ぐ
この際、濡らしてはいけない電子基板やセンサー部分に水滴が残っていないか再度確認します。万が一、濡れていたら拭き取りましょう。
💨 強制運転で徹底乾燥
掃除後すぐに電源を入れ、しばらく強制運転(または送風運転)をすることで、内部に残った水分を完全に蒸発させます。これを怠ると、残った水分を栄養にしてすぐにカビが再発してしまうため、非常に重要な工程です。
まとめ:自分でやればコスト削減と健康維持に!
今回の本格的なエアコン掃除では、手間と時間はかかりますが、業者に依頼すると1台あたり1万円前後かかる費用を大幅に削減できることがわかりました。
特に複数台あるご家庭や、アレルギーなどで室内の空気に気を遣う方は、年に一度の本格洗浄を自分でできるように道具を揃える価値は十分にあるでしょう。
動画では、この全ての工程を実際の音と映像でお届けしています。より詳細な手順や、高圧洗浄機から出る汚水の衝撃的な映像は、ぜひ本編でご確認ください!
動画はこちらからご覧いただけます! https://youtu.be/-_ox2ZK-2jg

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