長年愛用してきた車のキーレスリモコンが壊れてしまった…そんな経験はありませんか?今回の動画では、なんと25年前のトヨタ・プログレの破損したキーレスエントリーを、3Dプリンターを駆使して完全に蘇らせるDIY修理の様子が紹介されています。単なる修理に留まらない、強度と使い勝手を追求した再設計の過程を詳しく見ていきましょう!
1. 故障したキーレスの現状と修理方針
今回修理するのは、キーと一体型になっているタイプの古いキーレスリモコンです [00:08]。キーを回す際に負荷がかかる根元部分が破損しており、セロハンテープでぐるぐる巻きにされた状態で持ち込まれました [01:17]。
🛠️ 修理のポイント:
- 設計の分離: 一体型のキーレスを、キー本体と電子ユニットを分離したセパレート構造に再設計します [05:04]。これにより、キーを回す際の力が電子ユニットにかかるのを防ぎます。
- 強度重視の素材: 破損の原因となった、設計の弱さを克服するため、3Dプリンターのフィラメントには強度と軽さを兼ね備えたカーボン入りPLAを採用しました [09:58] [14:56]。
- 電子ユニットの清掃: 補修に使われていたセロハンテープのベタベタした粘着剤を、無水エタノールを使って丁寧に除去します [01:28]。
2. 試行錯誤の3Dプリント設計
新しいキーレスケースとキーグリップの設計は、精密な計測とテストプリントの繰り返しです。
まず、電子ユニットのスイッチやLEDランプの位置を合わせるためのテストプリントを実施。理想的なフィット感とスイッチの押し心地を実現するため、5回もの修正を重ねました [12:02]。最終的に、肉厚1mm程度の頑丈な設計で、LEDの点灯も確認できる完璧なケースデザインが完成します [12:15]。
3. 強度とメンテナンス性を高めた最終組み立て
完成した設計に基づき、カーボン入りPLAでパーツをプリントアウトし、最終的な組み付け作業に入ります。
🔑 キーレスリモコンケースの工夫
- 真鍮製インサートの埋め込み: バッテリー交換などで何度も開閉できるように、ケースのネジ穴には真鍮製の熱溶融インサート(雌ねじ)をはんだごてで溶かし入れて固定しました [17:21]。これにより、樹脂のネジ穴が摩耗せず、繰り返し使用できる耐久性の高い構造になります [28:19]。
🗝️ キー本体(持ち手)の強化
- 樹脂溶融接着: 金属のキーブレードをはめ込んだ新しいキーグリップ(持ち手)は、アクリル系の接着剤(樹脂を溶かす液体)で化学的に融合させ、一体化させます [25:12]。これにより、単なる接着よりもはるかに強固な、射出成形品のような一体感のある仕上がりとなりました [27:10]。
4. まとめ:DIYとは思えない高クオリティな完成度
完成したキーセットは、耐久性の高いキー本体と、バッテリー交換も容易な設計のリモコンケースに分離されました。
- キーレスリモコン: カーボン入りPLAによる軽量かつ強固なケースで、しっかりと電子ユニットを保護 [22:27]。
- キー本体: トヨタのマークも入ったオリジナルデザインで、キーを回す力に負けない頑丈なグリップを実現 [13:17]。
今回のDIY修理は、壊れた古い部品を交換するだけでなく、設計上の欠陥を克服し、現代のパーツとして通用するほどの高クオリティな製品を生み出しました。3Dプリンターと適切な素材、そして少しの工夫で、愛車の部品を蘇らせる素晴らしい事例です [28:30]。
詳細な工程は、ぜひ動画本編でご確認ください!
動画はこちら: 【DIY修理】25年前のプログレのキーレスを蘇らせる!壊れたリモコンを3Dプリンターで再設計して完全復活!キーレスエントリーの修理







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