「おしゃれなペンダントライトを買ったけど、コードが長すぎて見た目がイマイチ…」
そんな悩みを抱えていませんか?市販のコードリールや調整具もありますが、デザインやサイズがしっくりこないことも多いですよね。
それなら、3Dプリンターで自分だけのオリジナル長さ調整具を作ってみましょう!
今回は、YouTubeチャンネル「AIU@人間エアコン」さんが公開されている動画を参考に、3DCADソフト「Fusion 360」を使って、誰でも簡単に作れるペンダントライト用コードアジャスターのモデリング方法を解説します。
完成イメージ
今回作成するのは、コードを巻きつけて長さをスッキリとまとめることができる、シンプルな円筒形のパーツです。

必要なもの
- 3DCADソフト: Autodesk Fusion 360(個人利用は無料)
- 3Dプリンター: ご家庭にあるもの
- ノギス: ペンダントライトのコードの直径を測るためにあると便利です
モデリング手順を5ステップで解説!
動画ではサクサクと進んでいますが、ここでは一つ一つの手順を丁寧に見ていきましょう。
ステップ1:基本となる円を描く
まずは、パーツの土台となるスケッチを作成します。
- [スケッチを作成] を選択し、底面の平面を選びます。
- [中心と直径で指定した円] ツールで、原点から2つの円を描きます。
- 内側の円: ペンダントライトのコードが通る穴です。動画ではコードが7mmだったため、少し余裕を持たせて直径8mmに設定しています。3Dプリンターの印刷誤差を考慮して、実測値より0.5mm〜1mm程度大きくするのがポイントです。
- 外側の円: パーツ本体の外径です。お好みのサイズで構いませんが、ここでは直径20mmに設定します。
ステップ2:立体にする(押し出し)
描いたスケッチを立体にしていきます。
- [押し出し] ツールを選択します。
- 先ほど描いた2つの円の間のドーナツ状の部分を選択します。
- [方向] を [対称] に設定し、全体の長さを50mm(片側25mm)で押し出します。これで円筒形の基本ボディが完成です。
ステップ3:コードを巻きつける溝を作る
次に、コードを巻きつけて固定するための溝をデザインします。
- 円筒の側面(XY平面やXZ平面など)に新しく [スケッチを作成] します。
- [長方形] ツールを使い、円筒の内部にコードを巻きつけるための空間を描きます。
- 幅:内側の穴(8mm)より少し狭く、7.1mm程度に。
- 長さ:20mm
- 同じスケッチ上で、側面からコードを差し込むためのスリット(切れ込み)を描きます。長方形ツールで、先ほどの長方形から外側に向かって線を描き足しましょう。
ステップ4:溝とスリットをくり抜く(押し出しカット)
ステップ3で描いたスケッチを使って、ボディをくり抜きます。
- [押し出し] ツールを選択し、先ほど描いた長方形のプロファイルを両方選択します。
- [操作] を [切り取り] に設定します。
- [方向] を [対称] に、[範囲] を [すべて] にして、ボディを貫通させます。
これで、コードを横から入れて巻きつけられる特徴的な形状ができました。
ステップ5:角を滑らかにする(フィレット)
最後に、角を丸めて仕上げます。角を滑らかにすることで、見た目が良くなるだけでなく、コードを傷つけにくくする効果もあります。
- [フィレット] ツールを選択します。
- コードが接触する溝の内側のエッジ(角)を複数選択します。
- 適度な半径(例:4mm)を入力して角を丸めます。
これでモデリングは完成です!
まとめ:自分だけのパーツで、暮らしを快適に
いかがでしたか?Fusion 360を使えば、わずか数ステップで実用的なパーツをデザインできます。今回作成したモデルを3Dプリントすれば、ごちゃごちゃしていたペンダントライトのコードが、あっという間にスッキリします。
コードの太さや巻きつけたい長さに合わせて、モデルの寸法を自由に変更できるのがDIYの醍醐味です。ぜひ、ご自宅のライトに合わせてオリジナルの調整具を作ってみてください。
より詳しい操作方法は、ぜひ「AIU@人間エアコン」さんの元動画をご覧ください!

コメント