「おしゃれなペンダントライトを買ったはいいけど、コードが長すぎてなんだか不格好…」
インテリアにこだわっている方なら、一度はこんな悩みにぶつかったことがあるのではないでしょうか?市販のコードリールやアジャスターを探しても、デザインが好みでなかったり、コードの太さに合わなかったり。
そんなお悩み、3Dプリンターがあれば自分で解決できちゃいます!
今回は、3D CADソフト「Fusion 360」を使って、誰でも簡単に作れる「ペンダントライト用 長さ調整具」のモデリング方法をご紹介します。
なぜ自作するの?
市販品でぴったりなものが見つからなかったのが一番の理由です。でも、自分で作ればこんなメリットがあります。
- ジャストサイズ!:コードの太さや巻き取りたい長さに合わせて完璧なサイズで作れる。
- 自由なデザイン!:色や形を自由に変えて、インテリアにぴったりのデザインにできる。
- 意外と簡単!:今回のモデルは基本的な操作だけで作れるので、3Dモデリング初心者の方にもおすすめです。
早速作ってみよう!Fusion 360でのモデリング手順
それでは、実際のモデリング手順をステップごとに見ていきましょう。
Step 1: 基本の円柱を作る
まずは、調整具の基本となる円柱状のボディから作成します。
- コードの直径を測る:まず、お使いのペンダントライトのコードの太さをノギスなどで正確に測ります。今回は直径7mmでした。
- スケッチを開始:Fusion 360でスケッチを作成し、中心に円を描きます。3Dプリンターの誤差を考慮して、実測値より少し大きめ(今回は8mm)に設定するのがポイントです。
- 外側の円を描く:同じ中心から、調整具の外側になる円(今回は直径20mm)を描きます。
- 押し出し:スケッチを終了し、「押し出し」ツールで2つの円の間の部分を立体化します。これでドーナツ状の立体ができました。
Step 2: コードを巻きつける溝を作る
次に、余ったコードをくるくると巻きつけて収納するための溝を作ります。
- 作成した円柱の上面にスケッチを作成します。
- 内側の円(コードが通る部分)はそのままに、コードを巻きつける部分を四角形などで描き、切り取る範囲を指定します。
- 「押し出し」ツールを使い、切り取りたい部分を下方向へ押し出して、溝を作成します。
Step 3: コードをはめるスリット(切り欠き)を作る
このままではコードを中に入れることができないので、横からスライドしてはめ込めるようにスリット(切り欠き)を作ります。
- 円柱の側面にスケッチを作成します。
- コードを巻きつける溝に向かって、四角形を描きます。幅はコードの直径より少し広め(7.1mm程度)に設定します。
- この四角形を「押し出し」ツールで反対側まで貫通させて切り取ります。
Step 4: 仕上げ(フィレット加工)
最後に、角を滑らかにして仕上げます。この一手間で、見た目が良くなるだけでなく、コードを傷つけるのを防ぐことができます。
- 「フィレット」ツールを選択します。
- コードが触れる溝の角やスリットの角を選択し、適度な丸みをつけます。
完成!
これで3Dモデルの完成です!非常にシンプルな構造ですが、機能性は抜群です。
あとはこのモデルをSTL形式でエクスポートし、3Dプリンターで出力すれば、あなただけのオリジナル長さ調整具のできあがりです。
まとめ
いかがでしたか?
今回は、Fusion 360の基本的な機能だけで、実用的なインテリアアイテムを作る方法をご紹介しました。
- 円と四角形のスケッチ
- 押し出し(作成・切り取り)
- フィレット
たったこれだけの操作で、お店では見つからない「自分仕様」のアイテムが手に入ります。
あなたも3DプリンターDIYで、お部屋のちょっとした「困った」を解決してみませんか?
より詳しい手順や実際の操作画面は、こちらの動画でご覧いただけます。ぜひチェックしてみてくださいね!

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