
GPUをフルで12時間以上稼働中に警告がきました。
室内温度は26.9℃、湿度58% 屋外温度22℃とそこまで暑くない環境。ですがGPUは85℃を超えるシーンがあり、初めて警告のポップアップを見ました。ケースファンも先日追加したばかりだったのですが、効果なし。

これは夏前に、本格的にエアフローやエアコン使用などを検討に入らなければならなくなりました。
そこで本格的に気になっているのが、このNVIDIA DGX Sparkです。この見た目からして排熱の問題はないと思われる。

NVIDIAの最新GPU「RTX 5090」で報告されている過熱問題は、前世代モデルから続く12VHPWRコネクタの設計課題が再発した事例として注目されています。これに対し、NVIDIAが2025年3月に発表した「DGX Spark」は、AI開発の新たな可能性を拓くデスクトップ向けスーパーコンピューターとして期待が集まっています。
RTX 5090の過熱問題の背景
- 12VHPWRコネクタの再発問題:ユーザー報告によると、完全に挿入された状態でもコネクタが溶ける事例が発生(カスタム/標準ケーブル両方で確認)
- 冷却設計の進化と課題:液体金属冷却を採用しながらも、スロットリングポイントが83度に設定され、熱管理の厳格化が図られている
- 業界の反応:CorsairやMSIが視覚確認可能なコネクタ設計を採用する中、NVIDIAの設計方針が問われる事態に
DGX Sparkの革新性
ハードウェア設計の特徴
- Grace Blackwell Superchip:20コアARMプロセッサとBlackwell GPUの統合設計
- メモリ性能:128GB LPDDR5x(273GB/s帯域)で大規模AIモデルを処理
- 熱設計:データセンター級冷却システムをコンパクトケースに集約
AI開発への影響
- ローカルでの大規模モデル処理:最大2000億パラメーターのLLMをデスクトップで実行可能
- ソフトウェア統合:NVIDIA AI EnterpriseとNIMマイクロサービスのプリインストール
- クラウド連携:DGX Cloudとのシームレスなモデル移行機能
AI利用の新たな展望
- エッジコンピューティングの進化:医療現場でのリアルタイム画像診断システムや工場の予知保全AIがデスクトップで開発可能に
- 研究開発の民主化:大学研究室やスタートアップがデータセンター並みの計算資源を手元で利用
- 生成AIの実用化加速:企業内秘匿データを用いたカスタムLLMの開発が容易に
技術的課題
- OSの専門性:LinuxベースのDGX OS運用には技術的習熟が必要
- コスト面:約45万円の価格帯が個人ユーザーへの普及障壁に
- 電力効率:1000 AI TOPS性能を維持するための安定供給システムの重要性
今後の展開として、自動運転車両のシミュレーションやデジタルツイン技術との連携が期待されます。DGX Sparkが示す「デスクトップスーパーコンピューティング」の方向性は、RTXシリーズの消費電力問題を解決する新たなアプローチとしても注目されるでしょう。AI開発の現場では、ハードウェア制約からの解放が更なるイノベーションを促すことが予想されます。

ノートPCとNVIDIA DGX Sparkでキャンピングカーで移動しながら生成AIなんてロマンもできそうでしびれる。
そんなことできるの??実現出来たらすごいよね?

仕様
170Wの仕様なので、ローエンドデスクトップPC並みの消費電力と軽い。軽い割に128 GBのメモリ容量がすごい。
NVIDIA DGX Spark
Architecture | NVIDIA Grace Blackwell |
GPU | Blackwell Architecture |
CPU | 20 core Arm, 10 Cortex-X925 + 10 Cortex-A725 Arm |
CUDA Cores | Blackwell Generation |
Tensor Cores | 5th Generation |
RT Cores | 4th Generation |
Tensor Performance1 | 1000 AI TOPS |
System Memory | 128 GB LPDDR5x, unified system memory |
Memory Interface | 256-bit |
Memory Bandwidth | 273 GB/s |
Storage | 1 or 4 TB NVME.M2 with self-encryption |
USB | 4x USB 4 TypeC (up to 40Gb/s) |
Ethernet | 1x RJ-45 connector 10 GbE |
NIC | ConnectX-7 Smart NIC |
Wi-Fi | WiFi 7 |
Bluetooth | BT 5.3 w/LE |
Audio-output | HDMI multichannel audio output |
Power Consumption | 170W |
Display Connectors | 1x HDMI 2.1a |
NVENC | NVDEC | 1x | 1x |
OS | NVIDIA DGX™ Base OS, Ubuntu Linux |
System Dimensions | 150 mm L x 150 mm W x 50.5 mm H |
System Weight | 1.2 kg |
* 掲載された仕様は現時点におけるものであり、変更される場合があります。
1 スパース演算機能を用いた FP4 TOPS 理論値。
GeForce RTX 5090
GPU Engine Specs: | NVIDIA CUDA® Cores | 21760 |
Shader Cores | Blackwell | |
Tensor Cores (AI) | 5th Generation 3352 AI TOPS | |
Ray Tracing Cores | 4th Generation 318 TFLOPS | |
Boost Clock (GHz) | 2.41 | |
Base Clock (GHz) | 2.01 | |
Memory Specs: | Standard Memory Config | 32 GB GDDR7 |
Memory Interface Width | 512-bit | |
Technology Support: | NVIDIA Architecture | Blackwell |
Ray Tracing | Yes | |
NVIDIA DLSS | DLSS 4 Super Resolution DLAA Ray Reconstruction Frame Generation Multi Frame Generation | |
NVIDIA Reflex | Reflex 2 Low Latency Mode Frame Warp (Coming Soon) |
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