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爆速!Creality K1 MAX FDM 3Dプリンターレビュー

Creality K1 Max 3Dプリンター 600mm/sの印刷速度 スマートAI機能 300 * 300 * 300大きなビルドボリューム デュアルハンズフリー オートレベリング デュアルクーリング

Creality K1 Max 3Dプリンター 600mm/sの印刷速度 スマートAI機能 300 * 300 * 300大きなビルドボリューム デュアルハンズフリー オートレベリング デュアルクーリング
目次

Amazonで予約して8月3日に届きました

2週間ぐらい前倒しで到着した感じです。忙しくて開封できず、結局8月28日に開封してテストプリント実施しました。

30×30cmのプリント面積の割に、コンパクトなパッケージ!そして軽い。QIDIのMAXプリンターは、30×25cmだが、それよりは軽くてコンパクト。開ける前からそのすごさが伝わってきます。

説明書はシンプル・セットアップのみの解説

アンパッキング方法などが書かれているが、特に読まなくてもこの手の開梱は問題なかった。

QRを読んで登録とあるが、まずはiOSアプリを入れてみた。しかしこれがひどい。言語切り替えでスクロールせず、おそらくあるだろう日本語が選択できないため、英語にした。

しかし、すごいと思ったのは、アプリ化によって、INSTA360のようなUIになっていてSNS化している点だ。これはもはや、ただの3Dプリンターではない。

好きなデータをダウンロードでき、プリンターにWIFI転送することで、あっという間にプリントできてしまう。

アプリ連動したIT3Dプリンターだ。業界の熾烈な戦いを感じる。囲い込みにアプリは欠かせない。

一通りの組み立ては15分ぐらいで完了

扉の取っ手を組み立てて、固定されているねじを取るだけだが、なぜかこのねじが変形していた。

液晶ディスプレイをコネクタでつないで押し込んで固定したら完成だ。

ここら辺が中国製らしさを感じる詰めが甘い点。

そして、いきなり電源を入れろと書いてある。

電源を投入

コンセントにACケーブルを差し込んで背面スイッチオン

すると、ご丁寧に固定ねじを外すよう指示が出てくる。

そしてWIFI設定してみた。ここは優先LANでもよいみたいだが、ワイヤレスが便利なので、WIFIパスワードを入れたらすんなりつながった。ここまでのガイドはとても良い。

バグってるね。ファームウエアのアップデートもスマホ経由で行ったのだが、このような感じ。まだまだベータ版感がたっぷり。相当な速度で開発をおこなっていることがわかる。

セルフテスト開始

ホットエンドが150℃とか微妙な温度になったりして、深度テストなどが、ステップで進んでいきます。

約15分ぐらいだろうか。自動で最適化などが行われ、なんとなく終了。レベリング作業は一切しなかった。

すごいね。

付属のPLA樹脂を挿入してみた

CREALITY Hyperシリーズ PLA 3Dプリンティング用フィラメント

価格は4000円と一般的なPLAフィラメントと比べるとお高めだが、高速プリントに専用設計されているらしい。

船のプリントテストをしてみたところ、このリールが目でみてわかるほどの速度で回転してる。

こんなのは初めてだ!通常は50mm/minぐらいの速さだが、その10倍で回転しているためだ。

すごすぎる。

テストプリント

本体内臓のメモリ内に入っているデータからプリント

UIがわかりやすいので英語でも困難はない。

ただ、日本語が変な個所が多い。中国人が作っているのがよくわかる。フィラメントを装てんしてスタンバイする方法が変な日本語で、想像で使うしかなかった。むしろそれしかないから。3Dプリンターを初めて使う方にはちょっと不安だろうね。

付属の動画解説を見てから触ったほうが良いかと思う。

テストプリント開始から、自動でレベリングを行ってから、プリントを開始する。この時間が少しかかるが、トータルで考えると失敗の少ないプリンターでかつ爆速。生産性が大幅に向上しているといえる。

しかし、爆速プリントには専用のPLAを使う必要がある。材料代は約2倍かかるが、速度は2倍出せる。

汎用PLAの場合は300mm/minまで。それでも5倍速だ。

プリント中はこのようにPC、スマートフォンで監視が可能。ノズル温度のモニタリングも可能だ。こんなのはFDMプリンタでは初めてだ。

PCからWIFIへプリント指示を行う方法が便利だった。

たったの16分で船が完成。

ずっと、プリント状況を見守っていたが、リアルタイムでも積層してZ軸が下がっていることが感じることができる。

それほどにプリントが早い。

本体ディスプレイには、プリント経過がわかりやすく表示されている。完璧な情報量ですね。タッチパネル感度も悪くはありません。長押しコマンドもあります。ただし現時点で日本語動作が微妙。

プリント終了!わずか16分はすごい

終了後、自動でクーリングが行われる。プラットフォームがとても秀逸で、強固にくっつき、冷えた後も結構硬い。曲げることで簡単にプリント物を取り出すことができた。そして表面がきれい。

不要なプリントスタート線などもサクッと取れて、すぐに次のプリントに入れる。メンテナンスも容易だ。

地味に使いやすいプラットフォーム

プラットフォームを取り付けるときに、赤丸部分が位置をガイドしてくれるため、脱着がとてもストレスがない。

良い設計だと思うし、中国の速度感ある開発の実績が物語っている。技術者は相当アイデア力にも富んでいるのだろう。よく研究しているといえる。

タイムラプスカメラ

単に経過だけを取るものではなく、万が一プリントエラー(1層目のずれ、剥がれなど)があった場合、プリント停止してくれる。そういったAIカメラの要素もあるのがすごい。素材と時間を無駄にしません。

成果物の比較

右がQIDI-MAX、左がCreality K1 MAXのプリント物だ。

当然ながらスライサーや樹脂、プラットフォームの仕様が異なるため、評価しずらいが、Creality K1 MAXのほうがきれいに見える。しかしながら超高速600㎜/minの影響か、丸穴の表現が楕円に見えた。高速プリントは細部のディティールに影響するかもしれない。今後のアップデートで修正される可能性は高い。

積層ピッチは0.2mm

これだけ高速にプリントできるとなると、3Dプリントカフェなんかもできそうだ。

リアルタイムでデザインを行って、即座に手渡すなどの、昔でいう写真のネガ現像。DPEのような営業ができるかもしれない。

Creality K1 MAX(2023.8モデル)とQIDI-MAX3 2023モデル比較

  • Creality K1 MAX(2023.8モデル)
  • QIDI-MAX3 2023モデル

速度はQIDIもX-MAX3で600mm/min製品があるのでほぼ互角かと思います。

しかし、AIカメラやヒートベッドのクオリティ、繰り返し運用の高さはCreality K1 MAXが高いと思います。自動でファームアップデートなどアプリ連携がQIDIと比べ先を行ってます。

価格も大差ありませんし。長年QIDIユーザーでしたが、Creality K1 MAXの性能に惚れてしまいました。アプリなど日本語に最適化されていない点は、今後アップデートされると思います。QIDIはこの点、後れを取っており、今後専用スライサー含め、同じような進化を遂げるものと思います。

Creality K1 MAX(2023.8モデル)比較QIDI-MAX3 2023モデル
画像
300×300×300㎜ビルドボリューム325×325×315㎜
43.5×46.2×52.6cm商品の寸法60.8D x 60.5W x 68.1H cm
60 x 51 x 50.5 cm; 32 kg梱包サイズ‎71.5 x 64.8 x 64.5 cm; 38 kg
600mm/s最大プリント速度600mm/s
300℃最大プリントヘッド温度350℃
4.3インチカラータッチスクリーン本体ディスプレイサイズ不明
2付属ホットエンド数2
Creality Print、 Cura、Simplify3D、PrusaSlicer対応スライサーKlipper(QIDIスライサーソフトウェア)
デュアルハンズフリーオートレベリング自動レベリング8X8 オートレベリング
ありAIカメラなし
ありGセンサーなし
ありAI LIDARなし
2023.8.29現在

スライサーで完成時間比較 約4倍速(スライサーの仮想時間)

過去の機種との比較

  • Creality K1 MAX(2023.8モデル)
  • QIDI-XMAX(初期型)

Creality K1 MAX(2023.8モデル)4時間19分 61.91g 20.76m レイヤー0.1mm

QIDI-XMAX(初期型)15時間20分 74g 24.72m レイヤー0.12mm

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