ELEGOO Mars 3 3Dプリンター UV光造形式 MSLA LCD 3Dプリンター 6.66インチウルトラ 4KモノクロLCDスクリーン 超高印刷精度 印刷サイズ143×89×175mm 5.62×3.5×6.8インチ
セールだったので買いました。本来は8Kモデルにしようと思いましたが、レジンタンクが大きいとその分手間がかかるのと、それだけ大きい作品か、量産しないと意味がないと判断。4Kモデルにしました。
- 【高解像度・高出力】Mars 3はELEGOO初の超高精度デスクトップmSLA 3Dプリンターです。Ultra 4K HD解像度の6.6インチモノラルLCDを採用し、Mars 2に比べてXY解像度が30%向上した35μm、ビルドボリュームが37%増加し、素晴らしい3Dプリントを実現しています。
- 【リリースフィルム2.0】リリーステンションが少なくなったことで、モデルに追加した小さくて薄いサポートがしっかりと保護されます。Mars 3では、細部の多い3Dモデルのプリント成功率が大幅にアップされました。
- 【アップグレードされた光源】。36個の高集積LEDライトと自由曲面を持つCOBレンズにより、90%以上の均一な紫外線照射が可能となり、プリント精度が格段にアップグレードします。
- 【最適化されたヒートシンクユニット】ELEGOO Mars 3は高品質の冷却ファンを備えたヒートシンクユニットに銅管を採用し、放熱性能を大幅に向上させ、6000時間印刷後の光の減衰を5%以下に抑え、UV LEDライトの寿命を延ばしています。
- 【Chitubox Pro フリートライアル】Mars 3 には、169 米ドル相当の Chitubox Por スライサーの 1 年間フリートライアルが付属しています。Chitubox Proには、自動サポートからモデル修復ツールまで多くの素晴らしいアップグレードがあり、プロの3Dプリントラボと初心者の両方が出力を最大化するのに役立ちます。LycheeスライサーはMars3とも互換性があります。
QIDI社製X-PROとの比較
かなり小さいですね。
それでいてプリントサイズも大して変わりないです。
Rocket1 3D printerと比べると特に存在感が小さくて済みます。
購入したレジンはこちら
GratKit 光造形 3Dプリンター水洗いレジン 高靭性 高強度 低臭 UV樹脂 水洗い可能 光硬化可能レジン 405nm LCD/DLP/SLA 3Dプリンター向け 1kg (クリア)
- 【高品質】GratKitは構成成分の最適化によって従来の水洗いレジンが持つ課題を改善しました。水性レジンで頻発する歪みやクラックを抑えることができます。
- 【水で洗える】GratKit 水洗いレジンは水溶性が良いため、3Dプリントしたモデルを水洗いすることが可能です。今までのようにIPA(高濃度アルコール)や専用洗浄液を使用必要はありませ。また台所用洗剤を使うことで、より早く洗浄できます。
- 【臭いが少ない】臭いを最小限に抑えるために洗練された処方を採用します。GratKit 水洗いレジンは刺激臭が少なく家庭用洗剤で洗うだけで造形モデルの洗浄ができます。お客様により良い印刷体験を提供することができます。
- 【高精度】光硬化時の収縮が少なく、高精度かつ滑らかな表面でモデルを印刷することができます。収縮率が低いため、造形モデルは細部までより細かく、より滑らかな印刷が可能です。細部まで鮮明に再現された滑らかな表面を誇る高精度の造形物ができます。
- 【プロの漏れ防止設計】GratKitのレジンボトルは特許取得済みの漏れ防止設計で、輸送中のボトルへの損傷を減らすためにしっかりと梱包されています。 また、ボトルの封口はアルミホイルで密閉されており、二重保護を実現しています。
高靭性 高強度 低臭 水洗い可ということでこれを選びました。
ELEGOO Mars 3開梱~セットアップ
セット内容はシンプル。レジンは別売です。2Lのペットボトルと比べるとこのコンパクト!省スペースでよい感じです。
ELEGOO Mars 3細かいディティール
この価格帯としては、アルミ筐体やリニアレールもあって、精度は良さそう。
蓋も完全取り外し型だけど、慣れるとこの構造もよいかも。以前FORM2を使っていたが、背面にスペースが必要なので、置き場所に困りがちです。
注意書きが日本語対応で、かなり中国企業も競争が強くなってきている感が強い。サポートもすばやい回答時間や信頼性も向上しているようだ。単なる安かろう悪かろうの時代は変わりつつある。
ELEGOO Mars 3付属品
セット内容はどのメーカーも同じような感じだ。USBで動くので、スタンドアロン。これ基本ですね。WIFI機種の魅力をあまり感じないのだが、みんなはどの機種が好みかな?
CHITUBOX PRO1年分の試用カードが付属していた。筆者はサブスクが嫌いです。なので使わないかも。カードは売り飛ばすか?
説明書も少し変な言い回しの日本語だが、理解できるため、問題がない。
付属のスクレイパーは使用しない。OLFAのスクレイパーがオススメ。
スプリングプレートについて
これは別売品だが、使っている人いるだろうか?以前、Rocket1 3D printerで使ったが、定着せずお蔵入りになった。表面はヘアライン加工されているが、定着をよくするため、追加でサンドブラスト加工してみてもよいかもしれない。
これがあるとスプレイパーで表面を気づつけることがなく、生産性も上がるわけだが、
FORM2に比べてもビルドプラットフォーム2,870円と安い。なので、消耗品として十分なプライスかと思う。
スプリングプレートは1,000円ほどで買えるが、肝心の使い勝手はどうなのだろうか?
粘着シートでマグネット側を接着固定するわけだが、めくれてきて、劣化し、造形に影響しそうな気がする。
価格が安いプラットフォームを複数持っていたほうが良さげかな。スクレイパーではがすときに特に注意かな。
ELEGOO Mars 3サンプル造形を開始
このチェスの駒はサポートいらずの、よく目にするテスト模型です。
今回はクリアレジンでテスト造形です。スライサーでは造形時間2時間18分となっています。
ELEGOO Mars 3光造形用バットヒーター(レジンタンク加熱)
3月でお部屋の温度は15度ぐらいです。造形部屋はエアコンをつけていないので室内温度が低いのです。
そこで、レジンを安定して温め持続するため、次の方法を実施しました。
先日のRocket1 3D printer購入時に使用したカメラレンズヒーターですが、ELEGOO Mars 3でジャストフィットで使えました。
最近の光造形機はバットと本体の隙間がかなり小さく、本体を小型化している傾向にあります。
この隙間が少ないため、蓋が閉まるか、不安でしたが、ギリギリいけましたね。
推奨レジン温度25~30℃が適正
レジンバットヒーター成果をサーモカメラで温度測定
室温12.4℃に対して、ヒーター部は39.5℃の表示です。
場所によっては50℃を超えている個所もあり、いい感じです。この状態で、10分ほど放置します。
時間経過後、レジン温度を測定したところ、25.4℃と、レジンメーカー推奨温度にまで温めに成功!
これにより、無駄にお部屋のエアコンをつけっぱなしにしなくても、造形が安定しそうだ。
ヒーター開始直後21℃、最終的には28℃ぐらいになっていた。これによりレジンの流動性が高まり、造形の精度に影響してきそう。レジンの硬化温度の安定につながれば、失敗確率も減らせると思われる。
ヒーターを頭に巻くとこんな感じ。運動会のハチマキみたいだ。
ELEGOO Mars 3 4Kテスト造形結果
Rocket1 3D printerと比べると印刷速度は半分ぐらいかな?スライサー設定でも、
露光1.3秒に対して、2.5秒なので、約2倍かかる計算になります。でも速度より利便性が勝りました。
レジンの扱いに関しては、トップダウン式よりもMars 3のタイプのほうが扱いやすいですね。構造もシンプルで競争力があるため、パーツや本体も安いメリットがあります。
リリースフィルムの剥がれ圧が、トップダウン式にないのが造形がきれいになる点で有利ですが、それをリリースフィルムの性能向上で差はなくなっている気がします。いずれの方式も一長一短ありますが、コスパがよいほうがよいと思います。
レジンを処理することが簡単な方が、造形ルーティーンは勝ります。いかに簡単に手間なく、きれいに確実に造形できるか?光造形はFDMプリンターよりも、ハードルが高いと思います。
注意すべき点が多いためです。そのかわり細かいディティールを楽しめるため、フィギュア系が好きな方は光造形かと思いますね。
使用した水洗いレジンについて
他の方のレビューにもあった通り、洗浄作業の快適さに喜びがあります。かつては光造形はIPA(イソプロピルアルコール)などで洗浄しなければならなかったため、繊細な作業を求められ、それが光造形プリンターを手放してしまう理由の一つでありました。その後FDMプリンターに移行した経緯があります。
水洗いレジンは水道水でじゃーーっと流せるため、あと処理がとても簡単であり、IPAを管理しなくてもよいメリットがとても高いです。
別途超音波洗浄機を購入したので、水道水で荒洗浄後、超音波洗浄機で細かい汚れを落とし、二次硬化にかける。このルーティーンで快適な造形が楽しめそうです。
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