わんこが体温を調整することの難しさはわかるように、毛皮でおおわれているため、猛暑期に外でいること自体危険であることになります。
でも、室内犬でない場合、エアコンをつけっぱなしで屋内で飼うことは難しい。
屋外である場合、どのような対処方法があるか試してみた。
従来製品の特長
市場では、わんこのくつろぎそうな場所に、アルミ板など単に敷くだけや、保冷材などの製品があり、対策グッズはそれなりに存在しているようだが、どれも抜本的解決にはならないものばかりだ。
例えば、アルミ板は放射し排熱性に優れるが、外気温や地面熱が高まると、その熱を吸収して、蓄熱してしまう。
ある程度の温度環境以上ではあまり意味がないことになる。
一方、保冷材は、確実に温度を低下させる効果があるが、一定の時間で吸熱が終わり、その後は定期的に保冷剤を交換したり、確認が必要になる。
水冷式冷却版の構想
厚さ3mmのアルミ板を加工して、面取りを行い、人間エアコンで培った冷却パネルを間に挟み、最後に断熱材を使って、熱効率を高めた。
冷却板固定と脚を兼ねた、赤い部材を各所に設置。これにより自立しながら組み立てをシンプルにして効率化した。
2本のチューブを継ぎ手に接続し、水中ポンプをつなげてシステムは完成した。
大型のタンクを使えば連続冷却が可能
実験では、凍らせたペットボトルを2本バケツ内に入れることで冷却を行ったが、
現実的にはさらに大型の10Lタンク以上を使用することが望ましい。
結露が冷却力を物語る
時間ほど動作させた後、アルミ板の表面を確認してみた。
かなりの結露が確認できます。実際に使用する際は、アルミ板の上にタオルなどの水を吸収できる素材を置いて使用するとよいと思います。
表面温度は最低で15℃
予想した通り、室温30℃程度なら、約15℃の表面温度になる。これは流水量である程度、温度調整が可能だ。
もとになる水温は11.7℃でした。
犬が快適に過ごせるか?
犬の性格によるかと思うが、このエリアで寝転がってくれれば、体温を奪うことができる。
写真は小型犬を当てはめてみたが、サイズ的にはちょうど。
大型犬の場合は、段差約1.5cmの部分に木の板やマットなどを敷き詰めてあげると段差がなくなり寝やすくなると思われる。
後は実際の導入と実験で、しばらく愛犬の様子を伺うしかなさそうだ。
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