ドライカーボンシェルを使用した超軽量(1.38kg)なフルフェイスヘルメット3.6万円で買った話
カーボン製ヘルメットと言えば20万円もするのがあたりまえの高級ヘルメットで高嶺の花だが、リーズナブルな価格の日本企画、中国製SGマークヘルメット(WINSのA-FORCE RS)を見つけた。
今回は、SHORIネオテック2、A-FORCE RS、ジェットヘルメットを比較しつつ、ファーストレビューしてみます。
ドライカーボンシェル
ドライカーボンシェルは、プレス時に高い圧力を均等に加えて余分な樹脂をシェルに残さず、厚みを安定させることで耐衝撃性と分散性を向上させ、安全性を損なうことなく軽量化させたシェルです。
新しいシステムヘルメットを探していた理由
今回、ヘルメットの上にアクションカムを仕込む発想で、新しいシステムヘルメットを探しておりました。いろんなヘルメットを見ているうちに、なんだかんだで心変わりし、いつの間にかたどり着いたのが、石川県のフルカーボンヘルメットメーカーWINSのA-FORCE RS(エーフォースアールエス)でした。
OGK社のKABUTOシリーズ
最初は、システムヘルメットで探していたのですが、まず価格が安くずっと気になっていたOGK社のKABUTOシリーズ、その中でも2020年に発売された、”快適な軽さのカタチ
IRカットシールド採用の 軽量システムヘルメット。「RYUKI」 ”でした。
レビューブログなどの情報では重量は1700g台で、SHOEI NEOTEC II(ネオテック ツー)と比べても100gほど軽いという製品で気になっていました。
静粛性の観点から見ていたら、風切り音が強く、高速ロングツーリングには不向きだとのレビューがあったため、少し検討から外れました。
NEOTEC II(ネオテック ツー)
ネオテック2は今現在使っている、システムヘルメットです。先日のツーリングにも使っていました。専用インカムの、SENA SRLも装備しているのですが、いまだナビとFMラジオ運用のソロツーリングにしか使っていません。
NEOTEC2の良いところは、内蔵できるインカムです。あとSHOEIのブランド。内装のフィーリングや洗練されたエアロフォルムは秀逸です。フェイスカバーのギミックも良い感じです。
ベストオブシステムヘルメット!王者といえます。
なんといってもジェットヘルメットのように、簡単にフェイスカバーを開けることができる点が便利!そしてナビを見るなどの視野が一気に広がる感じは低速時に重宝します。インカムを介せないタンデム通話にも効果があります。しかし、大声でないと通じないため、やはりインカムは重要と思います。
NEOTEC II(ネオテック ツー)SRL付き重量1.895g
NEOTEC II(ネオテック ツー)SRL付き重量1.895gと結構重いんですね。ネオテック2を使う人は、SRLは前提じゃないかなぁ~?だって便利だし。SRL以外を使う場合はあまり美しくならないので、どうかなぁ~?って思う。もちろんネオテック2単体で使うのは全然ありだと思う。最近はアップルのAirPodsもあるし。ああいった製品でも、ナビ+音楽なら必要十分ですからね。
ウインズジャパン〔WINS JAPAN 〕 A-FORCE RS フルフェイス
新型コロナの影響もあり、メイン生産国の中国での生産が安定しておらず、パーツ単位で欠品が目立ちます。これはSONYアクションカムのFDR-X3000の生産終了なども挙げられるように、生産国のパーツ供給が不安定になっていることが、リアルに感じられます。
普段安い製品が、2倍ぐらいになっているケースも見受けられました。
A-FORCE RS安く買えた瞬間
そんな中、安くウインズジャパン〔WINS JAPAN 〕 A-FORCE RS L フルフェイスを入手できました。Amazonではサイズ別に価格が異なっており、在庫数によっても価格変動があります。現に、翌日価格が変わりました。
私が買った時、36,162円でした。翌日、39,976円に値上がりしていました。Mサイズはもっと高い、43,560円ですね。
価格変動は激しい模様。また、在庫も不安定になっているみたい。
筆者は他人のブログなどから、事前にLサイズがちょうどよいことを認識しておりました。
実際にかぶってみて、チークパット以外はちょうどよい感じです。
Lサイズを選んだ理由として、XLサイズよりも安かった点があります。
ヘルメット帽体がすべて同じ
事前の調べでは、A-FORCE RSはヘルメット帽体がすべて同じということでした。ということは、インナーチークパッド、インナーセンターパッドを交換すれば、MにもXLにもなるということを意味しています。SHOEIの場合はSとMサイズ、LとXLサイズでヘルメット帽体が異なりますので、インナーでサイズ変更ができない場合があります。
先に安い値段のLサイズを購入したのは、この理由でもありました。Mサイズ希望の人は、安いLを購入して、パットのみ別途購入すれば安くなる場合もありました。ヘルメットを売却するタイミングでも有利になりますからね。
筆者の場合、LからXLに変更できるように考えていました。パットもXLのほうがなぜか安い。あら不思議。
XLに将来変更したい理由はヘルメットエアコンを想定
XLに将来変更したい理由は、ヘルメットエアコンを使用することを想定しているためです。ヘルメットエアコンを使用すると頭部の厚みが増えて、頭囲が長くなりますので、夏は、ヘルメットエアコンを使用する日にXLサイズに内装を変更する必要があります。
SHOEI製と比べても、安価にサイズ変更が可能です。洗い替えに持っていてもよい価格(2,500円~3,000円)ですね。決して高価ではありません。
A-FORCE RSフルフェイスの重量1440g
さすが、フルカーボン!A-FORCE RSの重量(サイズL)は1440gと驚異的な軽さです。サンバイザーもついて、SHOEIの新型超軽量ヘルメットZ-8をしのぐか??という軽さです。先ほどのNEOTEC2+SRLとの重量差は455gです。もはやペットボトル1本分に迫る勢いですね。
ちなみにSG規格のジェットヘルメットの重量945g
こちらも約500g差が出ましたね。ネオテック2+SRLと比較すると倍近いですが、これはこれで全く意味が異なるヘルメットなので、ご参考までに。
A-FORCE RSフルフェイスかぶってみた感想
筆者の場合、思ったことは以下の通りです。
- ネオテック2より、フィットフィーリングが悪い。特にインナーの形状が悪く感じる。全体的にあたりがバラついているので、強く接触する部分と弱い部分がマチマチな感じです。これにより、せっかくの軽量ヘルメットも重く感じる要因になりかねないですね。赤:A-FORCE RS、グレー:NEOTEC II
- チークパッドがきつい。ぽっぺを大きく押されている感じになります。ツーリングにはきつく感じますので、XLサイズのチークパッドをすぐさま発注しました。(現在在庫切れ)
- シールドのギミックはSHOEIが上。その点チープ感が残る。しかし慣れれば問題がないレベル。
- サンバイザーの開閉もSHOEIが上。サンバイザーの加工具合はあと1cm下がれば良しといった感じ。これは他の方もレビューにありました。視野の下のほうがサングラス効果が少ない。
- SHOEIに比べて、本体や交換パーツが安い。これは好感が持てる。
- エアインテークのギミックは悪くない。経年劣化は今後レビューします。
- 仕上がりの高級感は問題なし。カーボンメットの特徴でブラックは致し方ないが、かっこいい。
- デザイン額部のWINSのロゴはいらないが、同系色のカラーで目立たず、かっこいい。
- 全体のエアロフォルムはカッコイイ。
- 内部のインナーの赤は、このモデルの特徴だが、レーシングでよいかも。筆者はグレー系の目立たない色でよかったが。中国縫製がややしょぼい感。たまに不良品がある可能性が否定できない。現にセンターパッドに変な癖がついている。おそらく個体差がひどいとみうけられる。かぶると違和感があるが、定位置に戻る感じ。この点からチープさが浮き彫りになる。SHOEIなら出荷検品ではねるレベル。
- インナーパッドを厳しく見ていないが、おそらく中国製品のため、個体差が大きい。そのためヘルメットの質感や個体差による違和感も強いものと想像できる。
- 別売だが、FOGWINというWINS独自の曇り止めがはがきによって、もらえる。SHOEIでいうところのピンロックシールドだが、筆者はあまり使わない。傷が入りやすく視界がクリアになりにくいためだ。FOGWINはまだ使っていないが、説明によると、ピンを使わず、接着でシールド内側に固定するというものだ。他社製のシールドにも使用することができる。ピン穴よりも密着性が安定るみたい。価格は3,000円程度。これはSHOEIや他社さほど変わらない。
- 交換シールドが20%ほどSHOEIより安い。約4,000円程度。3,000円切ってきたらうれしいかも
- 標準でサンバイザーがシルバーミラー。筆者はスモークが良かったかなー。まぁ変わり種としてこれも有りか。
実際の走行レビューは、別途ブログにて公開を予定しています。お楽しみに
気になった方は公式サイトを閲覧して、Amazonで購入しましょう。
カーボンシステムヘルメット、リリース期待してお待ちしております!
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